廃油をリサイクルして手作り廃油石鹸にチャレンジ!




ついに、気になっていた「まぜたら石鹸」を買った千代です。
ただ、買ったはいいけど、最近は揚げる回数が少ないのでなかなか廃油がたまりません。

…せっかく買った「まぜたら石鹸」。
でも、「まぜたら石鹸」1回分に必要な廃油は約500g。
廃油は足りないけど、手元にあれば作ってみたくなるのが千代。

なので、揚げ物をよく作る職場の同僚に頼んだら、二つ返事で分けてくれました。
廃油を捨てる手間が省けて助かったそうなので、お互い得した感じに。
「できたら半分持ってくるね!」というと、笑顔で「いらんよ~」といわれました。

…廃油石鹸の認知度が低くてがっかりしていてもしかたないので、「まぜたら石鹸」を使ってササッと廃油石けんを作ります。

今回は、「まぜたら石鹸」を使った廃油石けん作りについてです。


今回使ったのはこちら

ねば塾「まぜたら石鹸」

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用意するもの・あると便利なもの

用意するもの
  • まぜたら石鹸
  • 廃油 約500g
  • できた石鹸を入れる容器

※できあがり容量は、廃油の量と同じ約500gになります。
ひとつの容器に全部入れるか、複数に分けるか…使いやすいものを選んで用意すればOKです。

油は水とは比重が違います。
水に油を入れると浮くように水より軽いので、廃油は500㏄(500ml)ではなく、500g用意してくださいね

安全に作業するために必要
  • マスク
  • ゴム手袋
  • メガネ(あれば)

劇薬指定ではないけど、「オルト珪酸ナトリウム(粉末の薬剤)」はアルカリ性製品のため、目に入ったり、肌に触れたりすると強い刺激があります。
なので、「防塵メガネ」「マスク」「ゴム手袋」などを身に着けて直接触ることがないように気を付けてください。とのこと。

その他、用意しておくと便利なもの
  • はさみ・・・・外袋と中の薬剤には切り口がないのできれいに切るのに必要
  • 菜箸・・・外袋の中に廃油と薬剤を入れた後にまぜるのに使います。
  • スパチュラ・・・容器に入れた後にまぜたり練ったりするときに使います。
  • 計量器・・・きっちりはかりたい時に。0表示できるものだと便利です。

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「まぜたら石鹸」を使って いざ、廃油石けん作り!

材料が入っている外袋を使って作りますので、切り取り線に沿ってきれいに切ってくださいね。

廃油は常温のままでOKとのこと。
薬品が溶けやすいように…と再加熱する必要はないようですね。
薬剤が溶けるか心配な時は、油を少し温めてから使っても問題なさそうです。

「まぜたら石鹸」本剤は、水に溶けると強いアルカリ性になります。
しっかりなじんで石けんになるまでは、直接触れないように気をつけてください。

作り方手順

  1. STEP

    外袋を開封して、中身(薬剤、説明書き)を全部取り出します

  2. STEP

    空になった外袋に、廃油500gを注ぎます

    ※500㏄ではなく、500g

  3. STEP

    廃油に液体の方の薬剤(脂肪酸カリウム)を入れてよく混ぜ合わせます

    私は振らずに、菜箸1本でくるくるかき混ぜました。

    ※外袋の口をしっかり開けていないと、薬剤をこぼしてしまう可能性があるので注意を…!(経験者)

  4. STEP

    乳化して白っぽくなったら、粉末の方の薬剤(オルト珪酸ナトリウム・過炭酸ナトリウム)を入れて、とろりとしたクリーム状になるまでよく振り混ぜます

    できるだけ空気を抜いてから袋の口を閉じたら、もみこみ作業がしやすかったです。

    私は菜箸で軽く混ぜながら粉末の薬剤を少しずつ入れました(むせます)。

    ※この時、白い粒々が残ることがありますが問題ないようです。

    ※使う油の種類にもよりますが、目安は大体15分くらい。
    15分も振りまぜるのが大変!な時は、休みながらでもOKです

    振り混ぜるときは、

    • 持ち上げて中身だけ勢いよく落とす(イメージ)
    • 横にして上下左右にシャカシャカ振る
    • 底にたまった薬剤(つぶつぶ)をもみこみながら緩やかに振る

    …など、エクササイズを取り入れながら、いろいろな振り方をしてみました。

    袋の口をしっかり閉じていても、シャカシャカ振っているうちに少しずつもれてきます。
    ちょこちょこキッチンペーパーや布巾できれいにふき取りながら作業しました。

    振り混ぜているうちに、反応熱が発生して温度が上がってくると書いてあったんですが、ひんやりしたままでした。

    ※反応熱で熱くなってきても、やけどをしたり、熱で袋が破れる心配はありませんので、そのまま振り混ぜて大丈夫!とのこと。
    熱くなっても40度くらいまでだそうです。

  5. STEP

    しばらく置いてみて、油が浮いてこなくなったら振り振り完了です

    袋の口を閉じたまま、一晩(8~10時間)寝かせます

    寝かせてる途中(3時間後)の底の様子。
    だいぶ馴染んできたように感じます。

    つぶつぶは結構残っているようです。
    ゴロゴロからザラザラに変わったくらいの違いです。
    熱反応もさっぱりありません。

  6. STEP

    廃油石けん(クリーム状?)の完成⁉

    12時間後に開けてみました。

    底の方はだいぶいい感じ。
    袋を持った感触ももちもちしています。

    袋の口を開けてみました。


    …なんだか失敗したカスタードクリームみたいになってました。
    つぶつぶが焼きたらこのようにしっかり残っています。

    ※一晩おいても油が浮いている場合は、もう一度よく混ぜてからまたしばらく寝かせてみてください。

    容器に移し替えたあと、2~3時間ほど放置していたら油っぽいのが浮いてました。
    出窓付近は気温が低いからでしょうか…?

    できたと思って容器に移し替えた後も油断できません

    その後、水を加えながら練ったら柔らかくなりましたが、水分が抜けるとまた固くなるかもしれません。

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廃油石けんができた!けど…できあがりがちょっと…?

一晩寝かせて袋を開けてみたときの感想が

  • 思ってたより硬い石けんになったんだけど…
  • 説明書通りに作ったはずなのに、クリーム状にならない!
  • ポロポロしたフレーク状になってしまったけど、使えるの?

こんな時は…

失敗しちゃった?!とがっかりせずに、次のことを試してみてください。

石けんが硬い時は、水を少し加えて全体によくなじませます。
少しずつ水を加えながらまぜていくといいですよ。
水でなじませると使いやすくなります。

クリーム状にならない、ポロポロの石けんになった時も、まずは水を加えて混ぜて(練って?)みます。
ゆるくなって使いやすくなれば、他の容器に移し替えて使います。

さらに26時間後…田舎味噌のようです
お湯を100cc入れてまぜたところ。まだ硬いです

シェイカーボトルにモロモロ石けんと水を入れてよく振って溶かし、液体(ジェル状?)石けんにしてもいいですね。

溶けにくいかと思って、今回はお湯を入れてみたんですが、つぶつぶが溶けきれませんでした。
石鹸の量が少なかったのか、お湯を入れたせいなのかは不明です。

これくらいの量で…
シェイクするとめっちゃ泡立ちました

あとは、豆腐の空き容器や牛乳パックに詰め込んで、ギュギュっと押し固めたものをじっくり乾燥させて固形石けんにしてしまう方法もあります。

空き容器が見当たらなかったので、今回はお弁当カップで試してみることにします。
乾燥するまで1~2ヶ月…くらいでしょうか。待ち長いです(忘れそう)。

お弁当のおかず保存カップに入れてみました

リサイクルとはいえ、せっかく作った廃油石けん。
少しくらいの失敗では簡単に捨てられません。
クリーム状にならなくても、使いやすい形状にして使い倒しますよ。

※作ってすぐの廃油石けんは刺激が強いので、使うときは手が荒れないようにゴム手袋をつけてくださいね。

廃油石けんの入れ物につけたまましばらく放置していた菜箸が変色しました…
試し洗いにと、直接手にとって使ったら手が荒れてスマホの指紋認証ができませんでした。
肌が弱い場合は、できてすぐの廃油石けんも素手では触らないほうがいいですね。

廃油石けんを作った後…

次回への反省

気になるつぶつぶ残りですが、気温が低くて廃油も冷え切っていたのが原因かな…と感じましたので、次回作る時は人肌程度に温めてから使ってみようと思います。
作る季節にも左右されるのかは不明ですが…。

つぶつぶは、結構もみこんでも、振っても、混ぜても残ってしまいました。
もう少し頑張って振ってみればよかったのかもしれません。

あとは、マスクとゴム手袋の用意ですね。
作る前にはしっかり説明書を読むことも忘れないようにしなければ…。

保管方法

基本は高温多湿を避けての保管です。

外袋のまま使ってもいいようですが、使いにくそうなので容器に移し替えました。
使い勝手を考えるなら、タッパーのような口が広い容器がおすすめです。
私は持ち手付きの調味料入れに入れました。
これだとフタのあけしめも楽だし、取り出しやすいと思ったので。


ただ、見た目がどうにも甘酒っぽいので、母が間違わないように手の届かないところに置かなくては…。
息子からは溶けかかったバニラアイスといわれました。

最終的に、かきまぜたヨーグルトみたいになりました

※ぴったりフタをして完全密封のまま保管するのはNG!
完全密封するとガスなどによって内圧が上がり、容器が変形したり破損する可能性があるそうです。
用心のためにも、フタは少しゆるめておくのがいいですね。


スポンジやたわしを直接つけて使ってもいいけど、汚れがついて気になる場合は、スパチュラやスクレーパーですくってから使っても。

どのくらいで使い切る?

廃油をもとに作っているので、長く空気に触れていると変質してしまう心配があります。

使ったあとはできるだけ空気に触れないようにして、半年以内を目処に早めに使い切るようにがんばります。

目安として、廃油のにおい(酸化臭)が強くなって気になりだしたら交換時かな…と思っています。
使う前から天ぷらのにおいがしていますが、もっとつんとしたにおいになったら…ですね。

水分がなくなるとポロポロ、ボソボソになるので、その時はギュッとまとめて乾燥させます。
乾燥させるともう少し長く保管できそうです。

応用編?


今回は廃油だけで作りましたが、ラードや牛脂などを加えて混ぜると、硬さも洗浄力もアップする石けんができるみたいですね。
そちらも気になるけど、ラードがなかったので見送りました。

ラード(牛脂)を使う場合の量は、廃油全体の2割以内(100g以下)。
常温のラード(牛脂)を廃油と合わせて500gにしたあと、一度温めてラードを溶かし、人肌くらいに冷ましてから使うようです。
温度が下がると固形化するみたいなので、温度に気を付けないといけませんね。
こちらの方が少し作る手間が多く感じます。
基本的な作り方でもボソボソになってしまったので、ラードを加えるのはハードルが高そうです。
あと、ラードは独特のにおいがあるので、その辺りも気になります。

廃油石けんに興味がありますか?

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おしまいに

火も苛性ソーダも使わずに作れる廃油石鹸!ということで、気になっていた「まぜたら石鹸」を使ってみました。

確かに簡単でしたが、15分とはいえ振り振りする工程が老体には堪えました。
なんちゃってエクササイズをしながら休み休み振っていましたが、終わった後の疲労感が…。

こんなに頑張って、失敗はなしよ~!と祈る思いでしたが、最終的になんとか廃油石鹸…になったのではないかと思います。

廃油を使っているのでにおいが気になることもあり、作ったらなるべく早めに使い切るようにした方がいいですね。
年末などの大掃除のときに作ったら一気に使い切れるかもしれません。
私はフタ付きの調味料入れに入れて、台所と洗面所に置くようにしました。
ぴっちりフタがしまらないのでちょっと安心です。


火も苛性ソーダも使わないで作れる廃油石けん。
意外と難しいけど、気になったらぜひ挑戦してみてくださいね!

さあ、頑張って使い倒すぞー!

最後までお読みいただきありがとうございます <(_ _)>

「フレフレ リサイクル」を使った廃油石けん作りはこちら

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