節分が近づいてきましたね。
子どもたちが小さい時は、毎年豆まきをしていましたが、近所で豆まきをしていたのはうちだけだったような気がします。
確かに、後片付けが面倒ですよね。
でも、節分の豆まきは冬が終わる頃、季節の分かれ目の日の行事としてはずせないものなんです。
ということで、今回は節分に欠かせない豆まきについてのお話です。
目 次
まずは、豆まきのための大豆を用意!
大豆は五穀のひとつとして、古くから生命力が宿るとされていました。
そのため、祭事や神事でもお米についで使われてきた穀物なんです。
豆まきには炒った大豆を使います。
炒った豆を使う、ここが大事です。
生の豆は、放っておくと芽が出てしまうため、縁起が悪いとされています。
また、「炒る」というのは「射る」にもつながることから「災いを射る」となり、魔を追い払う力がより強くなると考えられています。
お店で売られている豆まき用の豆は、ほとんど炒り豆になっていると思います。
念のために、買う時にパッケージで確認してくださいね。
買ってきた豆(炒り豆)は、一升枡に入れるか、袋の口を開けてから神棚に3日間ほど供えておきます。
神棚がない場合は、神社(仏閣)に行き、袋に入ったままの豆をお賽銭箱の上に置いて「節分の祓い豆としてください」とお願いするといいそうです。
参拝客が多いとちょっと勇気がいりますが、これで開運祓い豆の力が備わるとあれば、行かないわけにはいきません。
もちろん、ちゃんとお賽銭も上げますよ。
豆をまくのは厄年の人?自宅で豆をまくときの注意
神棚、または神社や仏閣で神様のお力をいただいた炒り豆が用意できたら、いよいよ豆まきです。
単純に「福は内、鬼は外」と唱えながらまいてもいいんですが、家族の中に厄年の人や年男、年女がいる場合は注意が必要です。
子ども達がメインで参加するイメージがある豆まきですが、昔は、豆をまくのはその家の家長か年男と決まっていたようです。
豆をまくことで厄落としをする、ということで普通は厄年の人や年男、年女の人が豆をまいていますよね。
うちでは豆をまくのは子どもたちでしたが、年男、年女の時もきっちり豆をまいていました。
なんと、自宅で豆を巻く場合、厄年の人・年男・年女が厄を落とすために豆をまくと、そのまま家に厄が落ちてしまうことに…。
さらに、まいた後に食べる豆にも邪気が含まれてしまうので、それを食べると邪気が移ってしまう恐れも…。
それじゃ、厄年(年男・年女)の人はどうすればいいの?となりますよね。
ちょと気の毒ですが、鬼となってひたすら豆をぶつけられる道を進んでください。
豆をぶつけられることで邪気を祓い、福を呼び込むことができると思えば楽しく…なると思います。
効果的?な豆まきのやり方で福を呼ぼう!
「鬼は外」1年間溜めてしまった悪運を追い出す
大きな声で元気よく豆をまく!
外に向かって豆をまく時は、家中の窓とドアを開けておきます。
ちょっと面倒ですが、豆をまく時は順序(方位)にそってまくと効果もUPします。
まず家の中心から見て北東(鬼門)からまきはじめて、南西(裏鬼門)に向かって「鬼は外」と唱えながら豆をまきます。
北東(鬼門)、南西(裏鬼門)にまいたあとは、トイレやお風呂、それぞれの部屋などにも豆をまきます。
邪気祓いのしめくくりは、扉を開けてある玄関に向かって豆をまいておわり、です。
厄年の人がいる場合は、南西(裏鬼門)にまいている時に、この方向(南西)に向いて立ってもらい、その背中に向かって豆を当てることで厄が祓われます。
厄を落とすつもりできっちり背中に豆を当ててくださいね。
「福は内」新しい年に幸運を招くための呼び水
少し控えめな感じで、欲張りすぎないように豆をまく
内(家の中)に向かって豆をまく時は反対に、玄関以外の窓やドアを閉めてからはじめます。
福を逃さないように、玄関以外は開けないように気をつけてくださいね。
内に豆をまく前の重要ポイント!
鬼を祓うためにまいた豆(家の中)は全部、北東(鬼門)と南西(裏鬼門)に集めておいてください。
福を呼ぶ前に、祓ったあとの豆があると、あとで豆を食べる時に邪気を含んだ豆まで食べてしまうので、そうならないため先に集めておきます。
ちょっと面倒ですが、これも福を呼ぶため…家族総出で手分けして片付けます。
片付け終わったら、いよいよ福を呼び込みます。
今度は家の外からまきます。
玄関の外から「福は内」と唱えながら豆をまきます。
その後、一度玄関を閉めて、今度は南東の方角から北西の方角に向かって「福は内」と唱えながら豆をまいて、豆まきは終わりです。
手順が多くて大変ですが、方位磁石を使って、前もって方角をしっかり確認しておくと当日は順番通りにスムーズにいけると思います。
その時に家の簡単な見取り図を描いて、そこに方角を書き込んでおくとさらに効率?もUPします。
私も今年は、風水にはまっていた時に作った見取り図を探してみます。あと方位磁石。
福呼びに使った豆を食べて、豆まき終了!
福を呼ぶためにまいた豆を拾って食べることで、一年間無病息災で過ごすことができます。
食べる豆の数は、今年自分が迎える年の数+1個です。
無病息災で過ごせるといっても、さすがに母は93個も食べられません。
数が多くて食べられない人は、「福茶」を飲むことで、豆を食べたのと同じご利益がいただけるそうです。
福茶は、湯のみに福豆3粒と梅干1個、塩昆布(適量)を入れて、熱いお湯を注いで作ります。
炒り豆はそんなに食べられないので、私も今年からは福茶を作って飲もうかと思います。
さすがに40個を超えたあたりから辛くなりますよね、炒り豆。
家族が食べても余った福豆は、神棚や仏壇にお供えするといいようです。
邪気を払った豆は、小分けして半紙やペーパーに包み、鬼門(北東)、裏鬼門(南西)、トイレに置いておくと場の穢れを封じてくれるそう。
方角と部屋の配置によっては置きにくいところもあるかもしれませんが、ミニ棚を設置したりしてぜひ活用したいですね。
福豆、祓い豆ともにその効果は1年になります。
次の節分を迎える前に処分して、また1年を無事に過ごせるように毎年豆まきをしたいと思います。
おしまいに
今まで、何も考えずにただ豆をまいて、食べていただけの節分。
邪気を祓うのはいいとして、邪気を含んだ豆を食べていたかも…と思うと、楽しいはずの豆まきがちょっと怖くなります。
気の持ちようだとしても、今まで大きな事故がなくてよかった…。
子ども達も大きくなり、ここ数年は豆まきを忘れていた年もあったので、子どもの行事としてではなく、本来の厄祓いの儀式として生活に取り入れようと思います。
運を開きたい私にとって「祓う」ってとても魅力的です。
最後まで読んでくださりありがとうございます!