毎年この時季になると、スズメバチによる事故が多発してニュースなどで見ることもありますよね。
スズメバチの種類は、約70種。
日本に生息しているのは大型のスズメバチ属7種、クロスズメバチ属5種、ホオナガスズメバチ属4種の3属16種です。
特に怖いのが、体長が大きく、攻撃的で毒性も強いオオスズメバチと、気性が荒くて毒性の強いキイロスズメバチ。
ハチは全般的に怖いけど、スズメバチはやっぱり特別怖いです。あの威圧的な羽音とか、脳内再生しただけで震えます。
スズメバチに出くわした時も、慌てずに対処できるように簡単にまとめました。
目 次
【この時季のスズメバチが特に攻撃的なのは何故?】
スズメバチの巣では8月後半頃から9月中旬頃にかけて、働きバチの数がピークを迎えます。
この時季はスズメバチの巣にとって、新しい世代(新女王バチと雄バチ)へつなぐという、もっとも大切な仕事に取り掛かるため、緊張状態に入ります。
そのため、幼虫や蛹でいっぱいになった巣を狙う外敵から巣を守るために常に臨戦態勢 = 巣に近づくと攻撃されるんです。
働きバチは自らが犠牲になってもでも、巣を守るために攻撃をしてきます。巣が守られれば、次代に自分たちの遺伝子を残すことができるので、まさに捨て身で攻撃してくるんですね。
オオスズメバチの巣は主に地中に作られるようなので、巣があることを知らずに通りかかって襲撃されるのは本当に怖いですね・・・
スズメバチの攻撃性が高くなるのは夏ですが、種類によっては秋頃まで活動しますので注意が必要です。
【スズメバチに出会ってしまった時】
羽音がする方を見たらスズメバチがいた・・・そうなったらきっとパニックを起こしてしまいます。
慌てて持っているものを振り回して追い払ったりすると敵認定されてしまいますので、落ち着いて行動することが大事です。
スズメバチが「敵だ!」と感じた時の危険信号
- 対象の周りをしつこく飛び回る
- 対象に狙いをつけて、空中で停止する
- 顎を噛み合わせて「カチカチ」という威嚇音を出す
作業などをしている近くに巣があった場合、振動や人の匂いなどに反応して威嚇や、時にはすぐに攻撃に移る場合もあります。
床下や木の中に巣を作っている場合もありますので、剪定や掃除など作業を始める前には巣がないか確認をすると安心です。
車の中にスズメバチが入ってきた時
- 払ったり、叩いたりしない
- 慌てずにスピードを落とし、車を安全な場所に止める
- 窓やドアをすべて開けて出ていくのを待つ
車の運転中にハチが入ってきたら、それだけでパニックに陥ります。
ハチに気を取られるあまり、ハンドル操作を誤ったり、アクセルとブレーキを間違えて事故を起こしてしまう可能性があります。
とにかく落ち着いて、安全な場所に車を止めたら窓やドアを全開にしてハチが出ていくのを待つしかありません。
家の中にスズメバチが入ってきた時
- 入ってきた部屋の窓を全開にして出ていくのを待つ
- ハチは明るい方へ向かう性質があるので、電気を付けている場合は消して暗くする
- どうやっても出ていかない時は専門業者に相談する
この時も、払ったり叩いたりと刺激を与えるのは危険です。
スズメバチの場合、家の中で駆除スプレーを使うのは危険なのでおすすめできません。
どうしてもハチが出ていかず、他に対策がない時はハチの巣駆除でなくても対応してくれる専門の業者さんに相談してみてください。
知らずに巣に近づいてしまった時
- 逃げる時に手で払ったりしない(ハチを刺激して危険)
- 80メートル以上離れるまで、姿勢を低くしてできるだけ急いで逃げる
- 急いで逃げられない場合、背を向けず姿勢を低くしたまま後ずさるように逃げる
「ハチを刺激しないように、姿勢を低くして素早く逃げる」これだけですね。
※オオスズメバチの飛ぶスピードが、最速で時速40キロ近いと聞いた時、逃げ切れる気がしませんでした。
・・・とにかく、慌てて余計ハチを興奮させないようにすることが一番です。
以前に1度でも危害を加えられたことのある巣の場合、通りかかっただけでも威嚇無しでいきなり襲い掛かってくることがあるようです。
もし巣を見かけても、石を投げたりエアガンで撃ったりしないようにしてください。危険度が数段アップします。
【さいごに】
スズメバチの種類によっては比較的穏やかな種類もいるようですが、巣の存続に関わると一転、容赦なく攻撃を仕掛けてきます。
巣に刺激を与えなくても攻撃に転じる種類もいますので、姿を見かけた時や威嚇音を聞いた時は速やかに逃げるようにしましょう。
どんなときも刺激を与えるのは厳禁です。