夕飯を作るのがめんどくさい時に「今日麺類にするけど、なんがいい?」と家族に聞くと、子ども達は「パスタ」、夫は「スパゲッティ」、母に至っては「スパゲ」という返事(若者か…)。
今まで気にしていませんでしたが、「パスタ」と「スパゲッティ」の違ってなんでしょう…?
今日は、そんなふとした疑問、「パスタ」と「スパゲッティ」の違いについてのお話しです。
目 次
パスタとスパゲッティの違い…それはズバリ!
ひとことで簡単に言うと、麺の太さです。
身も蓋もありませんね…。
麺の太さによって呼び名も変わるパスタですが、そもそも、本場イタリアで作られる麺類は、もれなくパスタなんです。
広義では、小麦粉など穀類の粉を練った生地一般のことをパスタという。
狭義では、スパゲッティ・マカロニ・ニョッキなどを作るために練った小麦粉と、その小麦粉から作った麺などの総称になる。
つまり、小麦粉(穀類)を練って作られた麺類、みなパスタなんですね。
長くても短くても、細くても太くても、ねじれてても、みなパスタ。
「パスタ」という分類の中で、マカロニやスパゲッティ、ニョッキなど細かく分かれているんですね。
日本では30種類ほどのパスタが市販されていますが、本場イタリアでは、地方独特のものも含めて、なんと驚きの650種類以上ものパスタがあるそうです。
小麦粉を使って練って作られたものを「パスタ」と呼ぶにしても、650種類以上って…百科事典並みですよ。
しかも、年々、新種のパスタが誕生しているという…恐るべし、イタリア。
スパゲッティって、結局パスタと同じでいいの?
結論から言うと、スパゲッティはパスタの一種になるので、同じ扱いでいいといえばいいんでしょうが、それだとちょっと大雑把な感じになりますね…。
パスタについて、もう少し掘り下げて説明しますね。
何種類もあるパスタですが、大きく2種類に分けられます。
- ロングパスタ
- ショートパスタ
…ざっくりしすぎですが、形状で分類するとこの2タイプに分けて説明されることが多いんです。
それぞれの名称は、麺の太さや断面の形状によって区別されることが多くなります。
日本では、麺の太さ(直径)は日本農林規格(JAS規格)の数値によって分類されています。
主なロングパスタ
スパゲッティ・・・・・・・・1.6mm~1.9mm前後の細長いもの
スパゲッティーニ・・・・・・ 1.2mm~1.6mm前後のもの
フェデリーニ・・・・・・・・1.3~1.5mm前後のもの
カペリーニ ・・・・・・・・・1.0~1.1mm前後のもの
リングイーネ・・・・・・・・・断面が楕円形
マカロニに代表される、円筒状のものやファルファッレのような薄く伸ばした生地で作られたパスタです。
自由度が高いせいか、ロングパスタより種類が多いです。
主なショートパスタ
マカロニ・・・・・・直径が3~5mmほどの円筒状のもの
ペンネ・・・・・・・円筒状で、両端が斜めにカットされている
ファルファッレ・・・薄い生地の真ん中を絞ったリボン(蝶)の形
フジッリ・・・・・・螺旋状にカールしている形
ニョッキ・・・・・・小麦粉にじゃが芋などを練り込んだもの
ラヴィオリ・・・・・中に具が詰められた生パスタ
こうしてみると、パスタって本当に奥が深いですね…。
種類が多くて覚えきれないので、細い棒状のものは全部スパゲッティとよびたくなります。
でも、マカロニもフジッリもファルファッレも、分類としては全部パスタだけど、スパゲティのようにパスタと言ったことがありません。
マカロニとひとくくりにすることはありますが…。
なので、せめてスパゲッティとリングイーネはよび分けたいと思います。麺の太さでの分類は覚えきれません。
パスタとスパゲッティの違いまとめ
- パスタは小麦粉を使って作られた麺類の総称
- スパゲッティはパスタの一種
- スパゲッティは麺の太さ(直径)断面などで名称が変わる
- パスタは大きく分けて2種類(ロングパスタ・ショートパスタ)
- ロングパスタ代表:スパゲッティ(独断)
- ショートパスタ代表:マカロニ(独断)
ざっくりしすぎですが…
おしまいに
知ってる人からすると「そんなこと」でも、知らない人は「へ~…?」となる「パスタ」と「スパゲティ」の違いでした。
今まではスパゲッティといったらおばちゃんのようなので、ちょっと若者ぶってパスタといっていました。
スパゲッティがパスタの中の一種類だと知ったので、これからは細長い麺系はスパゲッティということにします。
お店のメニュー表に「パスタメニュー」と書かれていたら、確認するかどうかで悩む日が来るかもしれませんね…。
でもこれで、子ども達に違いを聞かれても、胸を張って答えられます。多分。
娘は既に知っていそうですが…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。