少量だからこそ…意外に大変な介護食作りに四苦八苦…!




噛む力が弱くなった母の食事は、冷凍と取り分けで乗り切っている千代です。

少食な母の食事作りは、量的にはそんなに大変ではありません。
そのかわり、一品の量が少ないので見た目がしょぼく、美味しそうに見えないのが難点です。

ただでさえパッとしない献立なのに…盛り付けも下手とか…。

日々試行錯誤している介護食作り、今回は少量の介護食作りについてです。
え、こんなの?と思われるくらいしょぼいんですけど…。

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少量だからこそ、冷凍つくりおきで時短

母はもともと食が細い方だったんですが、年とともに更に少食になりました。
一食分のおかずの量はほんとに少なくて、赤ちゃんの離乳食より少ないかもしれません。

ただ、少ないといっても、品数(品目)はある程度必要…。
なので、冷凍のストックは欠かせないものになりました。
使うときのことを考えて、さらに使い勝手がよくなるように改善が必要です。

冷凍するときは小さいタッパーに1食分を小分けして冷凍しています。
使うと減っていくけど、結構場所を取るんですよね…。

今度作る分からはシリコンカップに詰めてから、まとめてタッパーに入れるようにします。
ますますお弁当のおかず作りみたいです。

冷凍庫の上段スペースは母のおかず専用になっています。

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食べやすくするためのなけなしの工夫…

  • 少量とはいえ、食べやすく手を加えるのは意外と大変です。
たとえば…

・りんごはコンポートで柔らかく、みかんはヨーグルトで和える

・やわらかい黒豆は3粒ずつ楊枝にさして食べやすく

・うらごしさつまいもやかぼちゃを団子にして串にさす

・足りない野菜分は汁物に入れてまかなう

食べやすくというとまず「とろみ」ですが、さすがに全部にとろみを付けるとおんなじ印象になってしまいます。

なので、アボカドやねばねば野菜はすごく頼れる食材です。
豆腐は立派なメインにもなるので常備しています。

箸休めもデザートも、献立の一品にしています。
果物はコンポートにしたり、すりおろしたり、ヨーグルトで和えたり。

柔らかく炊いてある豆類は、爪楊枝やピックにさして出すと食べやすいようで残すことがなくなりました。

うらごししてあるさつまいもやかぼちゃも、はちみつ(きび糖)と牛乳(豆乳)を少し加えて練り、小さく丸めて同じように爪楊枝にさしています。

芋団子は、ちょっと長めの竹楊枝があると見た目もきれいです。

一品の量は少なくても、皿数は他の家族より多くなります。
でも…毎回その、あと一品…!が大変です。
といっても、飽きないようにサイクルを替えているだけなんですが…。

もっとパートリーを増やそうと、介護食や嚥下食の本を何冊か読んでみました。
でも、残念ながらうちの母には合いませんでした。

やわらか介護食は母には食べにくく、嚥下食はほぼムース食になるのでメインにはできず。

頭がしっかりしているときだと、絶対食べないんですよね…ムース食。
食べやすいし、飲み込みやすいんだけどなぁ…。

私の作り方にも左右されるので、そこも自信がありません。
悩ましいです…。

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とろみ調整剤や調理アイテムを活用する

 

最初は抵抗があったとろみ調整剤も、実際に使ったらまぁ便利!
だまにならないし、味にもそんなに干渉しないので使いやすいです。

種類がいろいろあって、どう違うのかがわからないのが難点といえば難点。
今使っているのは姉に買ってもらった「とろみエール」です。

粉末の「とろみエール」は汁物に使うことがほとんどです。
母の状態によって、必要なときは飲み物に使うこともあります。

ただ、せっかく買ってもらったとろみ調整剤だけど、実はそんなに活用していません…。
分量…というか、とろみが付くまでに時間がかかるので、うまく使えないんです。

なので、とろみはなるべく葛粉や片栗粉を使うようになりました…。
使い慣れた食材のほうがいいし、使い回せるので。

葛粉は思っていたより簡単に使えます。
葛粉を耐熱皿に適量入れてお湯を注ぎ、よくまぜてから電子レンジへ。
量によって様子を見ながら2~40秒加熱。
出汁で割った時はさらに様子を見ながら数秒単位で加熱します。

やさしい甘みが懐かしいのか、葛粉でとろみをつけると母がよく食べてくれるんです。
時間がたってもダレないところもポイント高いです。
食欲がないときは葛湯にしてもいいので葛粉は手放せません。

今使っている葛粉はこちら。
継続して使うにはちょっと高いのがネック…。

便利アイテムの筆頭は「電子レンジ用 シリコーン調理器」ですね。

お粥や雑炊が簡単にできるのでとても助かっています。
重湯まみれになるけど、野菜も一緒にゆでられて便利です。

今欲しいのは「ハンドブレンダー」なんですが、使いこなせる自信と置く場所がないので保留中です。

そのかわりに大活躍なのはすり鉢と乳鉢です。
すり鉢は大・中・小と取り揃えています。

日常的に作る分は量が少ないので、すり鉢のほうが使い勝手がいいんです。
乳鉢は最近購入したんですが、まだうまく活用できていません。
固いものをごりごりすりつぶすにはもってこいなんですよね。

おしまいに

簡単にちょちょっとできそうな少量の介護食作りですが、これが意外と大変!

量が少ないのですり鉢で地道にすりすりしたり、盛り付けのお皿に悩んだり。
おまけに食べやすい工夫もしなければならないので、結構時間がかかります。

そんな状態ですが、小さなことでも母の食べ方を見て少しづつ改善しています。
大変だけど、そのうち自分たちも同じ道をたどるので予行練習になります。

少食な家族の介護食作り…。
大変だけど無理をせず、楽しみながら作れるように日々邁進します。

最後までお読みいただきありがとうございます <(_ _)>

毎日作るのが辛い時は、思い切って利用してみるのも…

ちょっとやわらかめ宅配食はこちら

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